教育費ってみんなどれくらい貯めてるのかな?
やっぱりみんな学資保険で貯めてるよね。
んーどうにか効率の良い貯め方ってないのかな?
ジュニアNISAも終わっちゃったし…
今回は教育費を貯める時の考え方と
我が家も活用している
投資信託(オルカン)を使った教育費の貯め方についてお話しますよ。
皆さんは貯金・保険・投資、なにでお金を貯めていますか?
今回は中期的な貯金目標である「教育費」を貯める方法について考えてみましょう。
「親がこうするべきと言ったから」
「周りの友だちがみんなしてるから」
といった「常識」は今ここでアップデートするべきかもしれません。
大学卒業までに子ども一人当たりに必要な教育費とは?
教育費は皆さんご存知の通り、通う学校が「公立か私立か」で大きく金額が変わります。
高校までの教育費は年度初めに少しまとまったお金はかかりますが、
基本的には月々の家計の中でやりくりしながら支払っていく形になるでしょう。
今回は幼稚園から高校までにかかる教育費と、
まとまったお金が必要な大学でかかる教育費とに分けて見てみましょう。
※文科省の出している最新の調査である「令和3年度の調査結果」を引用しています。
高校までの教育費
高校までの教育費15年間にかかる教育費について文科省の統計は以下。
高校まで全て公立の場合
574万円(年間約38万円、月間約3万円)
高校まで全て私立の場合
1838万円(年間約123万円、月間約10万円)
公立か私立かで教育費は3倍以上の差がありますね。
ざっと月平均にすると公立であれば一人あたり月間3万円、
私立であれば月間10万円がかかる計算です。
高校までは補助金が出る自治体もあります。
子どもへの投資は大切ですが、家計の身の丈に合った進路を考えましょう。
児童手当などの補助金を上手く活用しながら
児童期のうちにお金を貯めておくのがベストですね。
効率よく貯蓄を増やすためには、家計の見直しをして貯蓄率を上げておきましょう。
大学での教育費
こちらは大学4年間の授業料の総額になります。
国公立大学の場合
218万円(年間約55万円、月間約5万円)
私立大学の場合
469万円(年間約117万円、月間約10万円)
ここでは国公立大学と私立大学の各学部(医歯系除く)の平均を示していますが、
実は私立大学の医歯系学部ですと私立大平均の4,5倍を見ておかなければなりません。
医歯系の進路をお考えの方はそこのところ要注意です。
特に出費が嵩むのが入学初年度です。
では、大学初年度の18歳時点でいくら貯めておくべきか、以下に続きます。
18歳の時点でいくら貯めておく?
教育費を貯める際の目標地点を一旦、
高校3年生である18歳の3月だと考えておきます。
受験代を含めると教育費は18歳の年から増えていきます。
そして大学入学初年度にかかる入学金、
一人暮らしをするなら仕送り費に家賃や家電、
実家通学であれば定期代といった交通費。
入る大学によってかかるお金は様々です。
ここでは一旦入学初年度にかかる入学金・授業料・施設設備費を参考にしてみましょう。
国公立大学の場合(入学金・授業料・施設設備費)
初年度平均 約87万円
私立大学の場合(入学金・授業料・施設設備費)
初年度平均 141万円(医歯系 489万円)
個人的には18歳時点で、
私立大学4年間の平均授業料である400万円を貯めておけるとかなり安心かと思います。
最低でも150万円は貯めておきたいところです。
基本的には支出は多い方で見積もっておきましょう。
私立大学の初年度平均額(150万円)は最低限貯めておきたいですね。
18歳時点で400万円が貯まっていれば、
もし一人暮らしの仕送り費が必要でも
少し心の余裕を持つことができるのではないでしょうか。
(但し医歯学系志望であれば1500万円程度)
教育費の貯め方
なんとなく教育費を貯める目標時期と目標額のイメージがついたでしょうか。
「一人400万円も貯めないといけないの?!うちは子ども3人もいるのに…」
と絶望しないでくださいね。
以下に無理なく貯める方法を提案してみたいと思います。
まずは教育費を貯めるにはどんな方法があるのか簡単に紹介しておきましょう。
現金貯金
シンプルに現金貯金をして400万円貯めようとするなら、
子ども1人あたり月々18,519円貯める必要があります。
2人分となると月々37,000円ほど。
月々にしても中々厳しい額です。
学資保険
学資保険については保険機能は抜きにして考えてみましょう。
価格.comのランキング1位の学資保険の返戻率が103%です。
こちらの保険を参考にすると学資保険で貯まるのが210万円ですので、
残りは現金で貯めるとすれば190万円が必要。
学資保険が月々9,922円、現金貯金額が月々8,796円で合わせて月々18,718円。
学資保険は17歳で払込満了ですので
月々の負担は現金よりも少しだけ多くなりますね。
ちなみに筆者は学資保険についてはかけなくても良いと考えていますが、
学資保険の無料相談でライフプランを立てておくという使い方は良いかと思います。
自分でライフプランを立てるのが苦手な方はこういったサービスをうまく活用してみましょう。
新NISA制度の活用
それでは新NISAを活用して、
投資信託(オールカントリー全世界株式)のみで貯めていくとなると
月々いくら必要になるでしょうか。
オルカンの平均リターンより少なく見積もって
年利5%で400万円をつみたて投資するシミュレーションをしてみます。
必要な額は月々11,586円。
月々の費用をだいぶ抑えられますね。
しかしこれはあくまでもシミュレーション。
18歳時点で暴落がきていた場合は、少し取り崩す時期をずらすことも考えておかねばなりません。
その点については
以下の我が家の貯め方を参考にしてみてください。
お金の増える感覚としては
「現金」<「学資保険」<「投資信託」の順であると考えておきましょう。
おすすめの貯め方は?
筆者のおすすめは新NISA制度の活用と現金貯金のハイブリッドで貯めることです。
積み立て時の子どもの年齢からシミュレーションをしてみて、
現金をいくら貯金するべきか試算してみましょう。
現時点の子どもの年齢からシミュレーション
現時点のお子さんの年齢によって18歳になるまでの期間は違います。
現在3才未満のお子さんのための教育資金であれば、十分な投資期間があります。
逆に現在高校生のお子さんであれば、受験はすぐそこに見えている未来なので現金で貯めておくべきです。
悩むのが小学校高学年〜中学生くらいのお子さんの教育費です。
基本的には10年以上の長期投資ができないのであれば、現金で貯めるべきです。
試しに現時点で5歳の子の場合のシミュレーションをしてみます。
目標額は一旦400万円。
初期投資額の有無で月々のつみたて額は大きく変わってきます。
積立期間は「18歳」から現在のお子さんの年齢を引いて出します。
想定リターンは現時点ではオルカンは20%以上のリターンとなっていますが、この先暴落も来るかもしれませんので低く見積もって5%としています。
想定リスクはオルカンの参考値から20%としています。
想定リスクとは、「この先±20%の幅での値動きがある」という考え方で良いかと思います。
この場合の毎月の積立額は以下になります。
教育費としてのお金が大学入学時点で必要なのか、
大学在学中に取り崩していくのかでも少々変わってきます。
各ご家庭で、どの時点でいくら取り崩すことを想定しているのか
どのような使用用途なのかも考えて投資を活用してみましょう。
是非ご家庭に合わせてシミュレーションしてみてください。
目標額と月々のつみたて額が分かると家計の不安が少し和らぎますよ。
筆者の場合
実際に筆者が子ども2人分の教育費を貯めている方法としては、
1人あたり100万円を投資信託、残りを現金貯金しています。
使用用途としては、
まず大学入学時の初期費用は現金から(1人暮らしにかかる費用等含む)
残りはオルカンを運用しながら大学生の間の学費や仕送り等に充てる予定です。
思ったよりお金がかからなければ、それはそのまま結婚のお祝いにでもしようと考えています。
シミュレーション上では、
我が家の投資信託の100万円は18歳時点で約208万円になっている予定。
残りの192万円を現金貯金で貯めていきます。
投資信託はジュニアNISAで既に100万円まで積み立てを終わらせましたので、
今は現金貯金を一人当たり月々5000円しています。
本来であれば現金貯金は月々8,800円しなければなりませんが、
お年玉や頂いたお祝いなども貯金にまわしているため、
それも加味してこの金額を積み立てています。
ご家庭の状況によってうまく投資信託を組み合わせてみてくださいね。
余談ですが2024年5月現在、
軽い暴落がありましたが6歳の子のオルカンは
100万円→150万円ほどになっています。
結果は投資を始める時期でも変わるので注意です。
おすすめの投資商品は?
10年以上の長期で投資運用することを前提にした筆者のおすすめ投資商品は
上記にも出てきました
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』です。
筆者も子どもの教育費は「オルカン」で運用しています。
通称「オルカン」のこの商品は
つみたて投資設定1番人気なのも頷ける安定性の高い商品です。
管理費用も業界最安値レベルの0.05775%。
この商品1つだけで世界中の株に投資できてしまい、
先進国だけでなく新興国などの成長も取りこぼしません。
世界中に分散が効いているため最も安全な投資信託商品であると言ってもよいでしょう。
投資信託は株の詰め合わせパック。
分散が効けば効くほど価格変動リスクは減って安定しますが、
勿論それは増える幅も小さくなるということです。
それでも現金で増やすことに比べれば、効率良く増やすことができるでしょう。
確実に近い将来必要となるお金なので、
リスクはあまり取らずに「オルカン」で堅実に増やすことをおすすめします。
証券口座の作り方や投資信託の買い方についても説明していますので、
以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
子どもの教育費は
各家庭のお子さまの年齢、環境、考え方、貯金額など
によっても大きく変わってきます。
筆者的には100%投資で貯めるよりかは、
目標額の半分程度は現金貯金で貯めておく方が、
株価の影響も受けにくく何かあった時にも対処しやすいのでおすすめです。
現金貯金する上で筆者が活用しているのは住信SBIネット銀行です。
こちらのネット銀行であれば目的別口座をつくれますので
貯金も目的ごとに自動化することができて便利です。
筆者のおすすめはSBIコンボ!
「SBI証券」「住信SBIネット銀行」の2つを上手く活用して教育費を貯めていきましょう!
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