ついに我が家もラン活が始まる年…
でもランドセルってどうやって選べばいいの?
ランドセルの値段も昔よりすごく高くなったよね。
正直家計にも厳しいよ。
おまかせください!
元小学校教員の筆者が小学校生活の現状を踏まえて、
子どもにとっても保護者にとっても
コスパの良いランドセルの選び方をお教えします!
お得な買い方についても紹介しますので
今年ラン活を始められる方は是非参考にしてくださいね。
小学校教育と学校生活の現状について
現在の小学校教育ではコロナ禍をきっかけに
加速度的にICT教育が進められています。
学校現場でも、低学年のうちから
PCやタブレットが積極的に授業で取り入れられています。
一人1台のchromebookまたはiPad等が割り当てられており、
授業の中でタイピング練習をしたりスライドを活用した課題をこなしたりしています。
ランドセルに入れるものって?
日常的な持ち物は以下。
- 筆記用具
- 連絡帳
- 連絡ファイル
- 宿題
- 時間割(主要科目)
- 給食袋
- 水筒 など
時期や学年によってはさらに持ち物が増えることもあります。
- ピアニカ
- リコーダー
- タブレット、PC(付属品)
- A4ファイル など
他にも雨の日用の着替えや雨具を入れている子もいます。
昔と変わったところは?
ランドセル選びをする上で、
昔の常識と変わってきている学校教育の今について確認しておきましょう。
平均身長は高くなってきている?
「最近の子は背が高いね」という会話をよく聞きます。
しかし実際には、筆者が子どもの頃の20年前の小学6年生と今の小学6年生を比べると
平均身長はそこまで変わっていません。
ところが今の祖父母世代の1950年代頃から比べると約16㎝も高くなっています。
食の欧米化が進んだ影響であると言われていますね。
実際に見ていた6年生では170㎝を超えている子もちらほら。
やはり大きな体だとランドセルが小さく、背負うのもきつそうな印象でした。
もちろん成長速度は子どもによって
一人ひとり違いますが・・・
置き勉が許されている
教科書や資料集などは基本的には学校に置いて帰るという学校が増えています。
少しでもランドセルの中身を軽くして
子ども達の負担を減らすという配慮がされているのですね。
とはいえ宿題によっては教科書を持ち帰ることもあります。
とくに国語・算数は毎日持ち帰るという学校は多いと思います。
高学年になってくると、そもそも宿題を出さないという方針の先生もおられます。
PC・タブレットの普及
直近で大きく変わったのは、
先述したようにICT機器の活用が普及してきたことです。
学校によって機種は違いますが、
1人につき1台のiPadやchromebookが支給されています。
私の勤めていた地域ではchromebookを使用していましたが、
持ち帰るとなると子どもにとってはかなりの重さだなという印象。
充電用のアダプター等を入れると荷物も増えます。
私のいた学校ではPCを持ち帰ることは学級閉鎖時と長期休み期間中だけでした。
帰宅時間が遅くなった
子どもたちの帰宅時間は昔よりも少し遅くなっています。
というのも授業時数が増えたため。
学校によっては長期休暇を使うことで、従来通りの下校時刻であるところも多いです。
家庭によっては下校後直接塾に行く子どもがいたり、そういった意味でも帰宅時間が遅くなっているということも。
放課後児童教室の普及
共働き家庭が増えたということで、
学校敷地内で直接放課後に預かりをしてくれる「放課後児童教室」といったサービスが増えています。
長期休み期間中にも利用ができたり、学校行事によってはお弁当持参で利用できたりもします。
防災教育にランドセルを使う
最近の防災教育では様々な想定がされています。
火事・不審者・地震・津波…など。
特に地震の防災教育のなかで、帰り道に地震が起きた時何で身を守るのか?
昔は防災頭巾や座布団を使うということもあったようですが、
いつも手元にあるわけではないので現実的ではありません。
小学校では背負っているランドセルで頭をカバーするということが教えられています。
不審者に出くわした場合もランドセルを盾にするということも。(基本は逃げることですが)
ICT教育の実は・・・
ICT教育が一気に推し進められているとはいっても、
教員の技量によってICT機器を使う頻度はまちまちです。
PCに不便のない教員はどんどん授業でもPCを活用していきますし、
不慣れな教員は基本は従来通りの方法で授業して、最低限の機器活用をしています。
学校全体の方針でICT教育をどれくらい推し進めているかでも変わってきます。
またchromebook支給の学校であれば、
持ち帰る際にアダプター等の付属品が多かったり重かったりと、
教員からしても子どもからしても少し億劫な面が…
ということもあり上記の通り
私のいた小学校ではPCの持ち帰り頻度はあまり多くありませんでした。
ランドセルのここがポイント
最近の学校現場を見てきた筆者がおすすめする
ランドセル選びのポイントは次の通りです。
軽さ
最近では900g前後のランドセルが軽いランドセルの主流のようです。
一昔前には600gほどのものもあったようですが、
あまりに軽いため耐久性がなかったようで、
ある程度の強度を持たせると900g前後にはなるそう。
軽くて安いランドセルを買った方は
実際にランドセルを買い換えたという話も聞いたことがあります。
しかしランドセルはただ重さだけで選ぶのではなく、
背負った時の体感重量も重要です。
背カンの立ち上がりなど肩ベルトが背中にフィットしやすい造りかどうかも確認しましょう。
丈夫さ
ランドセルは6年間通して使いますので、耐久性は重要です。
6年生にもなると子どもによっては、
ランドセルが剥げたりへこんでしまったりしてボロボロの子も見かけます。
素材までは分かりませんが…肩ベルトや蓋部分のフチから剥げてくることが多いです。
またサイドポケットが布製のものは破れたり伸びたりしている印象です。
最近では修理して使うことを前提にした布製のランドセルも人気のようですね。
(私はまだ実際に見たことがありませんが)
それも悪くはないのですが、
いざ修理をするとなった時に修理してくれるお店が遠いと代わりの鞄が無い間困ります。
住んでいる地域によってはやめておいた方が無難でしょう。
防災教育の面でも布製ランドセルは少し心もとないかもしれません。
耐久性という点では素材にも注意したいところ。
雨の日にはやはりみんなランドセルはびしょ濡れで登校してきます。
牛革やコードバンのような素材は人工皮革に比べると雨に弱いです。
自分で拭くことが出来れば良いですが、
そうでなければランドセルカバーを付けたり、
ランドセルを覆える合羽を羽織ったりすると雨に濡れるのはある程度防げます。
個人的には見た目にこだわったランドセルを選ぶなら
ランドセルカバーをするのは勿体ないなぁと感じてしまいます。
また学校生活や登下校の様子を見ていて、
特に高学年の男の子のランドセルは女の子と比べて乱雑に扱われがちです。
勿論丁寧に扱う男の子もいますし、乱雑に扱う女の子もいます。
子どもの性格によっては耐久性を重視するべきかもしれません。
丈夫さは必要ですが、何を重視するかはしっかり保護者の方が考えておいてあげると良いでしょう。
機能性
機能性で見ておきたい点は、
以上の点は最低限確認しておきたいところです。
メーカーによっては、
フックに強い力がかかると自動で外れてくれるものや、
背負った時の通気性の面、
ランドセルの開閉部分にも違いがあります。
気をつけたいポイント
最近では昔ながらの枠にとらわれないデザインのランドセルが増えています。
しかし斬新すぎるデザインのものだと、学校の棚に入らないということがあります。
そうなると物を取り出しにくかったり、準備に手間取ったりと、
色々と学校生活に支障が出てくることも…。
またあまりにも変わった素材のランドセルだと、
雨に弱かったり、耐久性に問題があったりということも。
どこまで個性を主張するのか…
そこは子ども視点に立ちながら大人が一緒に考えてあげるべきポイントです。
お得に買うために準備すること
ではランドセルをお得に買うためにどうすればよいのでしょうか。
そのためには以下の準備をしっかり行っておきましょう。
カタログを取り寄せる
まずはここがスムーズなラン活のスタート地点です。
今様々なメーカーから多種多様なランドセルが出ています。
ある程度は先に親が「予算・機能性」などを決めて選択肢を狭めておきましょう。
大手メーカーのものか、工房系のものか、
まずはそこを決めてしまうことをオススメします。
工房系のものだと早く行動しないと売り切れてしまいますので、
少しでも気になるところのカタログは先に取り寄せておきましょう。
子どもの希望を聞く
子どもには、まずは「色やデザイン」などの好みを聞いてみましょう。
どんなものが良いか伝えにくい子にはカタログを見せてあげるのが良いでしょう。
その中でもあらかじめ親が買うメーカーや予算を決めておいて、
ある程度価格帯を絞ってからカタログを見せてあげると、
いざデザインを決める時に子どもも納得しやすくなりますよ。
正直5・6歳児の好みというのはコロコロ変わります。
6年間絶対にこれを使いたいんだ!
というこだわりを持っている子は少ないです。
うまく親の希望と子どもの希望の折り合いがつくと良いですね。
選ぶことにこだわりのない子であれば
はじめから親が選んでしまっても良いと思います。
その場合は早くもラン活終了ですね!
実際に製品を見て試着してみる
気になる製品が絞れたら実際に背負ってみるのがおすすめです。
特に重さや背負った感覚は写真では分かりません。
ランドセルの取り扱いも実際に子どもがしやすいかどうか触らせてあげるのも大切ですね。
一生懸命選んだということで愛着が沸き、モノを大切にできるという子もいるかと思います。
しかし実際にここではまだ買いません。
お得に買う方法は以下をご覧下さいね。
高コスパ!元小学校教員が選ぶおすすめメーカー4選
筆者がおすすめするメーカーは老舗であること。
ランドセルに関するノウハウがあるかどうかは勿論、
6年間の修理保証があることとあわせて、6年後に残っているメーカーかどうかも重要です。
そんなおすすめのメーカーは以下。
セイバン
ランドセルといえば「セイバン」というほどの圧倒的ブランド力。
「天使のはね」シリーズは有名です。
機能性の面ではナンバーワンであると思っております。
最近では工房系ランドセルを意識したおしゃれなモデルも出ています。
ちなみに娘にもセイバンのランドセルを買うつもりです。
実は筆者も小学生時代はセイバンのクラリーノランドセルを使っていました。
乱暴な使い方はしていませんが
6年間で型崩れもせず、少しの傷が入った程度で非常に耐久性の高いランドセルでしたよ。
雨にぬれてもほったらかしでも良かったのも楽でした。
フィットちゃん
クラリーノ素材に特化している有名なランドセルメーカー。
ランドセル国内製造販売本数ナンバーワンと人気の秘密は名前にもなっている「フィット感」。
お子様が背負った時に触れる部分は全てクッションで覆われているため、
圧力が分散されて体への負担が軽減されます。
また大容量のモデルも人気です。
ずばりクラリーノ素材であればフィットちゃんがおすすめです!
土屋鞄
SNSで一躍有名になった土屋鞄。
革鞄の老舗でデザインがシンプルで高級感もあり、特に親目線では憧れの工房系ランドセル。
タブレット・A4ファイルに対応しており防水性や丈夫さなど機能性も申し分なし。
気をつけないといけないのが、
1つ1つのランドセルを職人さんが手作りしているため受注数に制限があります。
2024年度分の受注は4月には売り切れるモデルも出ていたようですので
早めの予約をしたほうが良いですね。
迷っている方は早めのカタログ取り寄せを。
カザマランドセル
創業70年でベテラン職人さんが
ランドセルを一つ一つ手作りをしている工房系ランドセルメーカー。
工房系ランドセルは80,000円台からと高価なものが多い中、
こちらは50,000円台からのモデルがあります。
革の裁断から最終検品まで自社で管理しており、とにかく細かいところも丈夫に作ってあります。
ランドセルの鋲やファスナーなどプチカスタマイズができるところが子ども心をくすぐりますね。
子ども目線のデザインを選んであげたい!
という方はまずはカタログをお子様に見せてあげてみてください。
お得に新品ランドセルを買う裏技
基本的には公式ショップや公式認定ショップ以外で
アウトレット品や割引商品を買うことはおすすめしません。
お得に買う裏技は次の通りですので参考にしてみてくださいね。
いずれも新品のものを買う想定にしています。
早期割引を活用する
多くのランドセルメーカーでは早めに予約注文することで割引があったり、特典のあるところが多いです。どうせ買うのなら早めに予約注文してしまっておくと後も楽です。
今年の最新モデルをどうしても買いたい!
という方は早期割引を活用するのが費用対効果を考えると最安かと思います。
ネットで旧モデルを買う
事前準備を一通り済ませてランドセルのモデルとカラーなどが決定したらネットで旧モデルを探してみてください。
工房系ランドセルでも運が良ければ公式ショップから在庫のある旧モデルのランドセルを新品で買うことができます。旧モデルといっても1年前のものや2年前のものであれば基本的には機能面で大きな差はないことが多いです。
旧モデルは在庫限りなので見つけたらお早めに。
メーカーによっては
旧モデルでも割引のないところもありますので
その点お気をつけくださいね。
アウトレットを活用する
セイバンでは公式オンラインショップ内でアウトレット品を販売しています。
アウトレットと言っても、生産終了したモデルや店頭展示品など、
品質に問題があるものではありません。
上記でも言ったように旧モデルといっても
1、2年前のものであれば機能面で大きな差はありませんので
最大50%オフで買えるのは非常にお得です。
勿論全てのモデルがアウトレット品として売っているわけではないので、
運が良ければ…といった感覚で探してみてください。
楽天市場・Amazonの公式認定ショップから買う
楽天やAmazonにある公式ショップや公式認定ショップから買うと、
ポイント分お得にランドセルが購入できます。
メーカー公式でもらえる特典も付いているところも多いので、
モデルだけ決めてしまってネットで購入するのがおすすめです。
以上で紹介したメーカーのうち
大手のものはAmazon公式ショップでも販売していますので一度見てみてくださいね。
まとめ
以上、教員目線でのラン活のポイントについてご紹介しました。
小学校のランドセルは1年生〜6年生までの6年間使う思い入れのある品となるはず。
とはいえ筆者は昨今どんどん早くなっているラン活については、
時間をかけるべきではないと思っています。
ラン活時は6才の子どもも卒業する頃には12歳になっているのです。
勿論6才時点での好みと12才時点での好みは大きく変わります。
6年生の女子と話していても、
「もっとシンプルなランドセルにすれば良かったなぁ」
とキラキラ柄のついたデザインを後悔している子もいるほどです。
ある程度は親が先を見据えて決めてあげることも必要だと思います。
親と子の意見のすり合わせが一番重要なところ。
上手くお子様の納得いくランドセルを見つけられるといいですね。
コメント