結婚したばかりの新婚さん、
ご結婚おめでとうございます。
今回は新婚さんには
夫婦でまず話し合ってもらいたい、
家計メンテナンスの第一歩となる
テーマをお話したいと思います。
勿論結婚歴の長い方も
家計の見直しに参考にしてみてください。
お金の漠然とした不安はあるけど、
何から考えればいいのか
分からない・・・
将来のことは
ぼんやりとしか考えていないけど、
老後はやりたいことをやりたいなぁ。
ライフプランがぼんやりしている人は
まずはあなたの理想像をイメージしてみましょう。
- ライフプランを考えて不安をはっきりさせる
- 家族で共通の夢を持つ
まずは上記のことをはっきりさせ
皆さんのライフプランを
考えていきたいと思います。
もちろん、
新婚気分が抜けてきたご夫婦も、
ベテランのご夫婦も、
もしまだライフプランを
考えていなかったり、
ライフプランが
ずれてきたりといった方は、
是非今一度
ご夫婦で話し合う場を持ってみて下さいね。
目標の調整は
ときに家計支出の調整にもつながります。
それでは私と一緒に、
皆さんのライフプランを
組み立てていきましょう!
※例では全て、フルタイム勤務の
会社員と公務員の夫婦として計算しています。
1 年代ごとにライフイベントを書き出してみよう
まずは年代ごとに
どんなイベントが起こり得るのか、
一般的な事例をもとにして、
自分のライフイベントや、
目標を書き出してみましょう。
人生100年時代と
言われる昨今ですが、
実際に100歳までの
自分と家族を想像してみましょう。
年代 | ライフイベント |
---|---|
20代 | 就職・結婚・新婚旅行・車購入・家ローン購入 |
30代 | 転職・出産・育休・保険見直し・子ども入園・入学・車購入 |
40代 | 子ども受験・車購入 |
50代 | 子ども成人・親の介護・車購入 |
60代 | 子ども結婚・孫出産・退職・親の介護・家ローン返済完了・車購入 |
70代 | 孫入園・入学・住宅修繕・年金受給開始・旅行・遺産整理 |
80代 | 旅行・趣味・遺産整理 |
90代 | 趣味・遺産整理 |
100歳 | 趣味・自分の葬儀 |
ざっとこのような感じです。
結婚してから
子育ての終わる時期までは、
様々なイベントがありますね。
10年ごとに
必要になりそうな車購入費や
ライフステージごとの保険見直し、
中年期になると子育てに加え、
親の介護問題も発生します。
老後を楽しむ時間は
健康面を考えると中々短そうです。
「お金がある時は時間がない一方、
お金がない時は時間がある」
これに加えて
「健康問題」を意識しましょう。
人生を豊かにするためには、
いかに若くて健康なうちに
人生を楽しめるか
ということが重要になってきますね。
次にライフイベントに沿った
ライフプランを
予算を加えながら整理してみましょう。
2 ライフプランを予算と共に書き出してみよう
次に、
先ほど書き出した
ライフイベントをもとにして、
まずは10年後くらい先の
家族のライフプランを
書き出してみましょう。
子育て期間は
特にお金の変化も大きいので、
出来れば子育て期間中のライフプランを
しっかり立てておくと安心です。
書き方は、
まずは今年を起点として、
家族の年齢・目標・イベント
その際の特別予算を表にします。
それを1年ごとに
書き出していきましょう。
こちらの例では
子どもが2人と仮定しています。
年 | 夫 | 妻 | 子A | 子B | 目標・イベント | 予算 |
---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 30 | 29 | 0 | 出産、妻育休 | 出産費用45万円 子ども用品25万円 | |
2022 | 31 | 30 | 1 | 0 | 出産、妻育休 | 出産費用45万円 |
2023 | 32 | 31 | 2 | 1 | 妻復職、夫育休 保育園 | A保育園準備5万円 |
2024 | 33 | 32 | 3 | 2 | 夫復職、七五三 保育園 | 参拝・写真2万 B保育園準備5万円 |
このように書き出すことで、
1年ごとの特別予算も
見当がつきやすくなります。
後の支出メンテナンスで紹介している、
予算決めにもつながりますよ。
支出の予算決めについての記事はこちら
3 大きな支出をライフステージごとに書き出そう
さて、
ざっくり家族の将来にかかってくるお金が
把握できてきましたか?
最後に大きな支出を
ライフステージごとに
ざっくり算出してみましょう。
ライフステージは次の3つに分けます。
- 子育て期間
- 労働期間
- 老後
また、ここに付け足して考えておきたいのが、
- 生活防衛資金
- 特別支出用資金
この2つに関しては
早めに貯めてしまってください。
筆者は夫婦ともに
フルタイムの共働きということで、
パートナーに何かあっても
リカバリーしやすい環境ですので
月にかかる生活費の
3か月分を生活防衛資金としています。
例: 月30万円×3か月分=生活防衛資金90万円
特別支出用資金は、
例:大型家電用に30万円
【30万円÷10年÷12か月=月々2500円】
車用に200万円
【200万円÷10年÷12か月=月々17000円】
といった感じで、
今の状況に合わせて月々いくらかずつ、
積み立てておきましょう。
車に関しては
ここでは取り敢えずで、
後日リセールバリューを意識した
買い替えについても紹介します。
子育て期間
子育て期間は家庭の方針にもよりますが、
一人につき
社会人になるまでの最長22年間で
見積もっておきましょう。
子育てには平均で
一人につき1000万円以上必要
と言われています。
では実際に
どんなことにお金がかかるのか?
子どものいない世帯と比べてかかる費用は、
上記のようなものです。
子供用品は、
実際には知り合いから
譲ってもらったり、
兄弟で使いまわす等、
それぞれの家庭によって
大きく変わってきます。
特にこの中でも
大きな支出となる学費ですが、
幼稚園から高校まで
全て公立だと平均は約540万円、
全て私立だと約1830万円 だそうです。
※子どもの学習費調査(文部科学省平成30年度)より
さらに、
子どもに一人暮らしをさせながら
私立大学に行かせるとなると、
大学在籍期間だけで
ざっと1400万円以上…
国公立大だと
もう少し学費も安いですが、
見積もりは多めに
私立大学の場合を参考に
見積もっておくと安心です。
ここでは食費や日用品などの
日常的な支出は考えず、
高校・大学入学時等の大きな支出について
考えておいてください。
よくある
保険屋さんのシミュレーションサイトは
自分の生活レベルに
合っていないことが多いので、
なるべく
自分で算出してみることを
おすすめします。
子ども一人と仮定した例
費用項目 | 備考 | 予算 |
---|---|---|
子ども用品 | チャイルドシート ベビーカー 抱っこ紐 学習机 | 4万 3万 1万 3万 |
学費 | 私立保育園 公立小学校 公立中学校 公立高校 私立大学 | 52万 32万 49万 46万 1400万 |
例では日常的な支出と別に
一人につき1590万円
かかる想定です。
労働期間
この期間は、
子どもがいない期間や、
子育て期間が終了した期間が
当てはまります。
子どもがいない世帯は
この労働期間と老後について
考えましょう。
労働期間では
教育費を考えない分、
生活にも余裕があります。
この期間中に貯金をするも良し、
浪費をするも良し、
しっかりとやりたいことを絞って
計画を立てましょう。
50代で親の介護が発生、
太陽光を設置した
戸建て持ち家、
子どもは一人と仮定します。
ここで考えられる大きな支出は
といったことが挙げられます。
今決められるものは、
ある程度予算や時期を
決めておいても良いでしょう。
費用項目 | 備考 | 予算 |
---|---|---|
住宅修繕費用 | 太陽光関係 | 毎月1000円積立(10年で12万円) |
祝い金 | 結婚祝い 孫誕生祝い | 一人100万円 一人10万円 |
老後
退職以降の期間です。
多くの方は65歳で
定年となるかと思いますが、
中には再雇用で働く方や、
早期退職をされる方もいるでしょう。
早期退職を考えている方は、
自分が何歳までに退職したいのか、
年金受給時までに
必要な額はいくらなのか
しっかり見積もっておきましょう。
この時期の夫婦二人の
月の平均支出は約24万円
となっています。
年金受給額と差し引きして
約3万円赤字となるそうです。
※総務省 家計調査報告(家計収支編)2019年「高齢夫婦無職世帯の家計収支」より
60歳で退職したい!
となると
年金受給時までの5年間
(65歳受給開始の場合)で
24万円×12か月×5年=1440万円
必要になります。
積み立てNISAや
IDECO等活用して
生活が破綻しないよう
計画を立てましょう。
会社員の夫が80歳で死亡、
公務員の妻が100歳まで生きる
と仮定します。
またこの時期に考えられる大きな支出は
等自分の身辺整理も早めにして
終活をしていく時期になります。
金銭的なことは
子ども世代に頼らず、
なるべく自分たちのことは自分たちで
払っておきたいですね。
そのために
ある程度のまとまった資金は
別途残しておかねばなりません。
若い世代の今から考えるには
想像がつかない未来のことですが、
自分のしたいことを考え、
浪費費用を貯めることを
目標にすると良いでしょう。
例
80歳までは
月に1度贅沢な温泉旅行に行きたい
10万円×12か月×20年=2400万円
パートナーが亡くなり、
80歳から
月20万円の介護付き高齢者住宅に入る
20万円×12か月×20年=4800万円
費用項目 | 備考 | 予算 |
---|---|---|
浪費 | 旅行 | 2400万円 |
介護費 | 介護付き高齢者住宅 | 80歳から月20万円 |
葬儀代 | 家族葬 | 2人分200万円 |
表の予算を全て合計すると、
7200万必要ですが
そこに基礎生活費が
平均月20万かかるとして4800万
ざっと多めに見積もって
老後に1億2000万円かかる計算です。
といって額にびっくりしないで下さいね。
月々30万の支出での生活を
100歳までした時の合計です。
それなりに豊かな暮らしを
している場合の例です。
歳をとるにつれて
支出は減っていきますし、
100歳まで
健康でぴんぴんしているかも
分かりません。
あくまでざっと出した老後資金です。
ちなみに75歳から100歳まで
国民年金を受給すると、
受取総額は一人分約3728万円。
一方、65歳から100歳まで
受給したときの総額は約2805万円
と言われています。
自分たちの
シミュレーションの数字を見て
不安かどうか
はっきりしてきませんか?
人生プランの見直し
何となく生涯に必要なお金が
見えてきたでしょうか?
今回は支出だけを考えたので
大きな額に
ショックを受けている方も
多いと思います。
大丈夫です。
上記はかなり
大げさなシミュレーションなので
現実はこんなにかからないでしょう。
まずは敵を知ること
自分の人生にかかる
支出を知ることが大切なのです。
ここからあなたの
家計メンテナンスが始まります😊
これらの支出に
どのように備えるべきなのか、
どのように貯め、
どのような生活水準を維持するべきか、
このブログでは
全てお教えしていきます。
今を楽しみながら老後にも備える。
忙しい共働き世帯でもできる
楽な家計管理方法を
しっかりレクチャーしていきますよ。
公務員だって教員だって、
正規の方法で
小金持ちになれる!
老後も大切ですが、
もっと今も楽しめるよう
共に勉強していきましょう😊
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